タイの料理
タイの料理はうまい。
トムヤムクン、カオマンガイ、グリーンカレー、ガパオライスなど日本でも有名な料理はあるが、タイに来てみると知らなかったタイ料理にめちゃくちゃ出会う。
その中で個人的に面白いなと思った料理があるので、今日はいくつか紹介します！
まずはこれ。
これは「カオラーム」という、竹の中にもち米を入れて焼いた、チェンマイなどの北部地域で伝統的な料理。
竹は一定の間隔ごとに節があるけど、カオラームに使われる竹はその節の間隔がとても長い種類の竹。
調理方法は、その節の間隔が長い竹に半日水に浸けてふにゃふにゃにしたもち米を、砂糖とココナッツミルクと混ぜて、竹に入れて焼くというとてもシンプルなもの。
基本はその形で、家庭によって胡麻を入れたり小豆を入れたりする。
お米の入った竹を火にかけると最初は水が出てくるので、飯盒みたいな要領で水が出て来なくなるまでしっかりと炊く。
竹を焼き終わるとこのままでは竹が硬くて米を取り出せないので、竹の外側の皮だけをナイフで削ぎ落としていく。
ここが意外とコツが必要な作業。
あまり厚く皮を削ぎ落としてしまうとお米が出てきてしまうので、薄く慎重に皮を削ぎ落とすのがポイント。
そうするとバナナの様に竹の皮を手で剥けるぐらいになるので、あとは皮を向いて食べるだけ。
なんでわざわざ竹に入れて焼くの？と思う人もいると思うが、ポイントは竹紙（ちくし）と呼ばれる竹の内側の薄皮。
竹の中で米を炊くとこの竹紙が綺麗に米に張り付いて米が食べやすいし、何より竹のほのかな香りを感じることができる。
竹の内側に薄皮があるなんて知らなかったし、何より調理方法が焚き火を囲いながらなのでキャンプ飯みたいでタイ料理の中でも好きな料理の一つ。
もう一つ紹介したいタイ料理が「ムーガタ」と呼ばれる料理。
タイの鍋というと「タイスキ」をイメージする人がほとんどだと思うが、ムーガタもタイでは人気の鍋料理の一つ。
ちなみに「ムー」はタイ語でブタ、「ガタ」はタイ語で鍋という意味。
ムーガタが面白いのはその鍋の形。
見てもらうとわかる通り、ムーガタに使われる鍋は真ん中がドーム形となっているので、ジンギスカンの鍋に似ている。ただ一つジンギスカンの鍋と違うところは、ムーガタの鍋はドーム型の周りを囲む様に溝があり、そこにお湯を入れてしゃぶしゃぶの様に使うことができるということ。
日本の料理で言うと、「ジンギスカン」と「しゃぶしゃぶ」を同時に楽しむことができるかなり画期的な鍋！
これマジですごくない？
発想の転換というか、初めて見た時は割と衝撃を受けた。作りは単純だけど、こういうの思いつく人はすごいなーと思う。
食べ方は想像の通りで、ドーム型の場所でお肉を焼きながら、周りの溝の部分でしゃぶしゃぶのように野菜や豆腐などを食べる。この溝に入れるものは店によって多少違うのか、バンコクで食べた時はただのお湯だったけど、チャンマイの行きつけの店ではすでに味がついたスープを入れる。
そして嬉しいことに、ムーガタのレストランでは基本的にはビュッフェ形式。
いろんな種類の肉が全部取り放題だし、野菜は白菜やエノキ、シメジ、もやしなどが取り放題。
他にも魚のすり身やイカ、タコ、揚げ豆腐、春雨などなど鍋に入れると美味いであろうものは全部取り放題。
挙句の果てに卵やインスタント麺、ちょっとしたデザートもあって、これが全部食べ放題！
そして驚きべきことにそれだけ全て食べ放題なのに、お一人様なんと約550円！
さらにさらに、日本の食べ放題では考えられないことだが、特に時間制限は無し！！
何時間居座ってもOK！！
神！！！
ということで、ムーガタがタイに来てからの一番のお気に入り料理。
だって4時間ぐらい居座っても何も文句言われないし、酒込みでも1,000円しないんだもん。笑
特に最近はタイでも一応タイなりの冬になりつつあり、タイなりの寒い時期が到来。
山間部のチェンマイはバンコクに比べて5°以上低いので、夜は16°とかになる。
そんな寒い中で、壁がない開放的な店で食べる暖かい鍋料理はめちゃおいしい。
個人的にムーガタはマジでおすすめなので、誰か友達来た時にはぜひ一緒に行きたいお店。
ということで、ぜひチェンマイに遊びに来てください！
ただタイでは一番暑い4月から10月までは暑い時期になるらしいので、おいしくムーガタを食べたい方はぜひ3月までに！
