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とののタイでの日常を書くブログ

マレーシアって進んでる

マレーシアは他民族国家で面白かったけど、今住んでいるタイと比べてかなり進んでいる国だなーと思ったところがあるのでご紹介。

 

 

まず1つ目は高速道路。
そもそもタイだと有料の高速道路はバンコク周辺のごく一部しかないし、電車もバンコク都心部と空港ぐらいしかないけど、マレーシアはクララルンプール郊外にも高速道路や電車が通ってる。

 

 

モノレールみたいなのも走ってた(右上が線路)

 

 

さらにすごいなーと感動したのが、高速道路の料金の支払い方法。
マレーシアの高速料金の支払い方法は「Touch&go(タッチアンドゴー)」、「Smart Tag(スマートタグ)」の主に2つ。
結論から先に言うと、マレーシアでは高速料金での現金での支払いは完全に廃止されている。

 

Touch&goはいわゆるクレジットカード決済みたいなもので、料金所で機械にカードをかざせば料金の支払いが行えるもの。

 

 

このカードを機械にかざすとゲートが開く

 

 

Smart Tagは日本でいうところのETCみたいなもので、車に機械を取り付けるとそれが勝手に支払いをしてくれる。

 

日本でもETCが普及したとはいえ、まだ現金支払いの場所が残っているのに、マレーシアはすでに完全に廃止。
しかも最初に導入されたTouch&goは20年以上前から導入されているとのこと。
20年前の日本だとまだまだ現金支払いが普通で料金所に大渋滞の時代だったのにすごいなー。

 

そしてマレーシアではさらに最新式の「RFID」というものが導入されている。
これはSmart Tagの進化版で、Smart TagはETCのように機械を取り付けなければならなかったが、このRFIDだとステッカータイプのタグを取り付けるだけでOK。

しかもRFIDは決済処理のスピードも格段に速くなる。
Smart TagはETCと同じように料金所で減速しなければならないが、RFIDは決済処理が高速なので減速の必要なし!

 

すげえええ。
日本より確実に進んでる…。

 

 

現金支払いのレーンは存在しない。

 

 

 

もう一つ車関係で面白いなーと思ったのが、「WAZE」と言うアプリ。
これは簡単に言うと地図アプリで、目的地の住所などを入れるとそこまでナビをしてくれるんだけど、面白いのが交通渋滞の情報などがリアルタイムで更新されるところ。

 

 

 

 

 

しかもその交通渋滞の情報を提供するのがアプリの利用者。
例えば警察が急に検問を行っていた場合、アプリで警察のいる場所で「警察」のボタンを押す。
そうするとそこに警察のアイコンが登場し、他のアプリ利用者に警察がそこにいることを教えてくれる。

 

 

現在の道路状況を共有できる

 

 

そしてその情報が本当かどうか確かめるために、次にそこを通った人がまだ警察がそこにいるかどうかのボタンを押す。

 

 

まだ警察がいるかどうかは後続の人が確認する。

 

もちろん警察だけじゃなく交通事故や交通渋滞などの情報も共有可能。
ナビが連動して交通渋滞などを管理するのはあるのかもしれないけど、こういうアプリの使用者が情報共有するってのはすごいイマドキの技術だし面白いなーと思った。

 

 

 

 

もう一つハイテク関係でいくと、クアラルンプールでカフェに行った時のこと。
カフェに着くとメニューを渡され、「注文はこのQRコードでお願いします。」と言われる。

 

 

 

 

試しに携帯でQRコードを読み取ってみると、なんと携帯でメニューの確認ができ、注文まで出来てしまう。

 

 

携帯でメニュー確認して

 

 

注文ができる

 

 

 

すげええ。
日本のファミレスとかだとタッチパネルとか導入してるけど、これだとそんな経費とかかからないし、これだと複数人で行っても各々自分の携帯でメニュー確認できて楽。(個人的にはあのタッチパネル、テーブルあると邪魔だし。)

このシステムはこのカフェ以外でも見たし、印象として日本のタッチパネルぐらいには普及してそう。

 

QRコード自体は日本で開発されたものなのに、なんでこういうものは先を越されちゃうんだろうなぁ。

 

今回はハイテク部門だけな感じになっちゃったけど、他にも日本も見習わないとなーと思うこと結構あったなぁ。

 

あとこれは進んでいるってこととは違うけど、割と驚いたのがアブラヤシ。
クアラルンプール空港が近づいてきて窓に目を向けると、見えるのは一面のアブラヤシのプランテーション

 

 

 

 

おお、これがあのパーム油か!!!

 

そう、アブラヤシはパーム油になる作物。
パーム油は植物油として日用品や食品にめちゃくちゃ使われていて、日本人も毎日お世話になっている物。
普通にめっちゃ大事な物だし、もし世の中になかったらめちゃくちゃ困る物なんだけど、実はインドネシアとマレーシアの2カ国で世界の需要の80%以上を供給している。すげぇぇ。

(余談だけど、生産国3位はタイ。だけど供給量は5%くらいにとどまる。)

 

ちなみに植物油というと菜種だったりひまわりを思い浮かべる人も多いと思うけど、パーム油はそれらの植物油と比べて油の生産効率が段違い。

 

 

 

 

1haの畑からパーム油は約4トン収穫できるのに対し、菜種は約0.6トン、ひまわりは約0.4トン。
今後世界の人口が増えることを考えても、パーム油は絶対に必要な物で世界の経済を支えていると言っても過言ではないと思ってるんだけど、それを見れたのがなんか少し感動した。


しかもこのアブラヤシは元々マレーシアに生息していた物ではなくて、全て人の手で植えたもの。

もちろん気候条件とかはあるけど、元々なかった資源を自分たちで作り出して輸出金額が2兆円にもなる一大産業を作り出すってなんかすごいよなぁ。

 

 

やっぱ海外に行くとこういう発見とかが出来るの楽しい。
次の海外は1月!

早く行きたいなぁ