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とののタイでの日常を書くブログ

派遣前訓練32日目  任国事情  なぜウガンダでコメなのか。

1週間ほど前になるが、任国事情という授業があった。 内容としては、各国帰国後ほやほやの協力隊OBの方に訓練所まで来て頂き、2年間どんなことをされていたのか、「停電はどれくらいあるの?」、「実際のところ治安はどうなの?」などウガンダでの生活状況まで色々と話を聞かせて頂くというもの。

とても気さくで優しい方で、我らウガンダ隊員の怒涛の質問の嵐にもとても丁寧に答えて頂いた。 他の国の隊員に聞いてみても、色々な話を聞けたので任国のイメージが膨らみとてもいい時間だった、という人がほとんどだったので、有益な時間だったのではないかと思う。 しかし学生時代にアフリカに行った時や、出張でアジアの国に行った時もそうだったが、人から話を聞いただけでイメージが膨らむということはなく、早くウガンダに行って自分の目で確かめたいという気持ちが強くなった授業だった。

この訓練所に来てからずっと自分の心に引っかかっているものがある。自分の向こうでの要請内容はコメの栽培を広めることと、マーケティングをすることなのだが、「なぜアフリカで米なのか」。ウガンダは主食が豊富で、マトケという調理用のバナナを筆頭にキャッサバ・メイズ・ジャガイモ・サツマイモなどがある。ウガンダはここ数年、北側の南スーダン、西側のコンゴ民主共和国が政情不安定で難民が流れ込んでくることもあり、人口は増加し続けている。もちろん増加する人口を養うために作物の生産量も増やさなければいけない。 そこでウガンダ政府はコメの生産を奨励している。しかしもちろんウガンダではもともとコメを食べていたわけではなく、1961年時点ではコメの生産量はマトケの生産量の1/1000にも達していない。普通奨励するなら昔から食べてるマトケとかにするんじゃないの?という疑問が当然ながら沸いてくる。政府の奨励しているNERICAというコメはもちろん利点がいくつかある。けどその利点が自分の中でいまいちしっくりこない。

NERICAを奨励する理由として大きく、販売価格が高く農家が儲かる、調理が簡単、若者を中心に人気というのがある。 コメの販売価格が高い、ということをデータで見たりはしたが、どうもコメが高く売れるという印象は薄く、換金作物という点では実際に農作物で一番輸出しているコーヒーとかを作った方がいいというイメージがあるし、そもそもコメが高く売れたとして現地の人がそれを買って食べるのか、コメの生産を奨励して供給が増えれば価格は下がるんじゃないのと思う。コメの調理が簡単という印象も自分としてはないし、むしろ向こうで貴重な水をたくさん使う料理のような気がするし。そして若者に人気なんていうことはこの目で見てみないとわからない。

授業でやってるワークショップもNERICAの利点とかを紹介するようなことをやてるんだけど、自分がしっくりきていないことをやっているので、なんかワークショップもしっくりこない。ということで今の自分の悩みはワークショップのやる気が出ないこと笑 ウガンダのコメの供給が需要よりも足りてないことは事実だから、コメをやるべきであるのは事実だとは思うんだけどね。

あー早くウガンダ行きたい!!

その前に明日は中間テストだから頑張ろ。

これがウガンダの食事。いろんな主食がある。

メイズ(トウモロコシの硬いバージョン)の粉を原料として作るポショ。 ケニアのウガリみたいなものらしい… 食べれなくはないけどケニアで一度もおいしいとは思わなかったんだよなー…

今回研修を受けてるウガンダ派遣の7人! 一人の看護師を除いてあとは全員コメ関係の派遣。笑

 

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