とのblog

とののタイでの日常を書くブログ

アフリカの国②  赤道ギニア 〜アフリカの貧困〜

今日はアフリカの国紹介2回目。 紹介するのは「赤道ギニア」。

※本やネットで見た情報がほとんどなので、もしかしたら少し間違っているようなところもあるかもしれません。参考程度に読んでいただければと思います。

赤道ギニアは西アフリカのギニア湾にあるビオコ島、アンノボン島とアフリカ大陸の一部を国土に持っている国。 大陸部分の方が面積は大きいのに、首都のマラボはビオコ島という小さな島にあってなんか変な感じ。首都が島にあるのに大陸に海外領土じゃない領土を持っている国は、赤道ギニアデンマークしかないらしい。 そして赤道ギニアという名前だからもちろん赤道の上にあるんだろーなーと思うとこだけど、実際には赤道の上に領土があるわけじゃない。 もう少し北にある「ギニア」という国と区別するためにつけられたらしい。(ちなみに西アフリカにはもう一つ「ギニアビサウ」という国もある。ややこしい!笑) そしてなんと公用語スペイン語・フランス語・ポルトガル語+現地語。 うん、もうこの国色々とめちゃくちゃ! 系統が似てるとはいえ四国の1,5倍ぐらいの国に3言語が乱立してるとか。普通アフリカでは旧宗主国+現地語が一般的なんだけど。(ウガンダはイギリスが旧宗主国だから公用語は英語+現地語。)

今回この国を紹介しようと思ったのは、経済成長が開発よりも先行しているという意味で、今後のアフリカの参考になる国なのかなーと思ったので。

今ではナイジェリアを始め、アフリカでもいくつか産油国があるけど、アフリカで最初の産油国として認識されたのが赤道ギニア

赤道ギニアは1980年代後半までは貧困小国の一つでGDPの半分に相当する5000万ドルを旧宗主国のスペインにだしてもらっていた。 しかし1992年に沖合油田が発見されると状況は変わる。欧米石油メジャーの投資が始まり、98年からは天然ガスの生産が始まったこともあり、年平均40%という世界最速のスピードで成長を続け、2014年の一人当たりのGDPは2万ドルに達した。参考までに2017年の一人あたりGDPで見るとチェコが20,152ドル、サウジアラビアが21,120ドル。 これだけ聞くといい国のように聞こえるが、開発が行われる前に資源によって経済だけが発展したので、乳幼児死亡率は未だに10%を超えており、平均寿命は50歳に満たない。原油収入は政権を強化したが、それは独裁政治につながり、汚職規制指数は世界で下から4番目。一人当たりGDPが2万ドルありながら、ODAを受け取っている唯一の国となった。

アフリカは今資源ブームに沸いている。コンゴ民主共和国はコバルトの世界シェア50%以上で1位となっており、南アフリカではクロム(1位)、パラジウムジルコニウムバナジウム(全て2位)、その他にも石油、天然ガス、ウラン、ニッケルなどなど様々な資源を背景に経済成長著しい。

資源が豊富なアフリカ

しかしその資源が国民の所得アップにつながっていないのが現状。所得分配の平等性を図る指標としてジニ係数というものがある。国民全員が同じ所得だったら0で、誰か一人が全ての所得を独占していれば100になる。2008年のデータだと上位7カ国はアフリカの国が占めていて、1位のナミビアは70%を超えている。残念ながら赤道ギニアはデータがないのでわからないが、70%は優に超えていると言われている。ちなみに日本は37%、最下位のスウェーデンは23%。40%を超えると暴動などの警戒ライン、60%を超えると危険ラインになるらしい。

JICAに受かってから友達にアフリカのイメージを聞くことが増えたけど、たいていの人が「貧困」と答える。これだけ資源が豊富で国が成長しているのに、貧困が消えないのは何故なのか。それは資源で獲得した資金が農業開発につながっていないから。 世界の3大食糧穀物は小麦・米・メイズだが、アフリカはその全てをアフリカ域内だけではまかなえていない。世界に占める穀物貿易のアフリカ輸入量のシェアは小麦、米が25%、メイズも14%を輸入に頼っている。貿易で持ってこなければ足らないということは、需給の関係から、主食であるメイズや小麦の値段が安くないということ。物価が高いということは生活費そのものが高くなる。そしてそれは人件費が高いということにも繋がる。 2000年のウガンダの一人あたりGDPは262ドルに対しベトナムは396ドル。それなのに製造業平均賃金を見てみると、ベトナム802ドルに対してウガンダはなんと2,188ドル。物価が高いので、ベトナムの2倍以上賃金を払わないといけない。(東南アジアは農業国が多く、物価が安い。)東南アジアはこの「安くて豊富な労働力」を売りにして先進国の工場を誘致したが、アフリカではそれができない。 そして工場がないということは庶民の所得が上がらないだけでなく、何か欲しいものがあっても海外から買わないといけないということ。こうして資源で獲得した金は海外の製品を買うために使われ、貿易収支は良くならない。

地域別に穀物の土地生産性をみると、2010年時点でトップの西欧が7トン/haなのに対し、サブ・サハラアフリカは世界最低の1.3/ha。世界平均が約5トン/haだから世界平均の1/3。もしこのままの生産性でアフリカの人口が増え続ければ、世界がその分を増産・援助しなければならない。それすなわち世界の食糧危機になるということ。そう考えるとアフリカだけの問題でもないような気がしてくる。

 

武尊山登山。一眼レフも少しは慣れた(かな?)

最近は山で釣ることが多かったので、久しぶりに海へ。

寝不足で行ったらクッソ船酔いしてめっちゃ辛かったけど、最低限は頑張った。

美味しく頂きました。

 

↓ランキング参加してます。 他の青年海外協力隊の人のブログも見れるのでぜひ。

にほんブログ村 海外生活ブログ 青年海外協力隊へ にほんブログ村