とのblog

とののタイでの日常を書くブログ

メーホンソン②

前回の続き

 

パーイを出発し、途中王族の宮殿などに寄ったりしながら、本日の宿泊場所であるバンラックタイ(Ban Rak Thai)に到着。

 

バンラックタイは、中国で中国共産党中国国民党が内戦(国共内戦)をしている時に、雲南省から逃れてきた国民党第93師団の残留部隊が作った集落。

 

そのため標高1,800m近くの山あいにひっそりと佇むこの村は、秘境としても、中国人の村としても有名。
特に冬は幻想的な風景なので、冬に宿泊するためには1年前から予約しないと予約が取れないほどらしい。

 

パーイから運転すること2時間、やっと秘境のバンラックタイに到着する。

 

中国人が作った村ということもあり、お茶畑と中国感満載の建物が立ち並ぶそこはもはや中国。

 

 

 

 

 

家と家の間にあるお茶畑が中国っぽさを感じさせる

 


中国国民党の残留部隊が作った村なので、中国国民党の国旗や写真などもあったりする。

 

 

 

早速時間も時間なので、晩御飯を食べる。
タイ料理も中国料理ももちろんあるが、タイ料理と中国料理をミックスしたような料理も多くあるのがここの特徴で、雲南スタイルとしてタイでも人気。

 

 

 

 

ただの中国系の料理かと思ってたけど、ここの料理めっちゃ美味かった。

 

夜になるとそこら中で赤い提灯が点いて、中国感はより一層増す。

 

 

 

iPhone7だと灯りの色が綺麗に撮れない…

 

 

そしてここの一番の人気は朝の幻想的な風景。
山あいにあるこの村では、特に冬になると幻想的な霧が見れるんだとか。

 

冬はこんな景色が見れるらしい。

 

 

今は冬じゃないので湖の上にかかる霧は見れなかったけど、景色は割と綺麗だった。

 

 

 

 

 

そんなこんなで宿泊場所のバーンラックタイを出発し、やっと今回の一番の目的である首長族の集落へ。

 

メーホンソン市内から車を走らせること30分、首長族の集落に到着する。
首長族の集落は川の向こう側にあるので、車で行けるのは集落の手前まで。
川には常に渡し船があるので、頼んで乗せてもらい川を渡る。

 

 

 

 

この川に隔絶された感じが民族の集落っぽくて好き!!

 

 

 

 

早速、川を渡って村を散策。
いやー田舎の村だね。笑

 

 

 

 

そしてついに首長族の人に遭遇する。

 

 

 

いやー昔に本の写真で見たまんまですわ。
実際にその首の長さを見ると少しビビるぐらいに長い。

 

 

 

村の中心を通る道沿いには、首長族の人が何人かお土産屋さんをやったりしている。

 

 

 

 

集落を散策していると、首輪をつけていない女性も割といることに気づく。
首長族は首が長い女性が綺麗とされているので、女性は5歳ぐらいから首輪をつけ始めるが、実際首輪をつけていると不便なことも多いし、最近の若い子は付けない人も多いらしい。(特に将来都心部に出たいと思っている子はつけないらしい)

 

 

 

 

首長族の集落を後にし、次に向かうのは今回の最後の目的地であるクンユアン郡。
メーホンソン県の一部であるクンユアンは、第二次世界大戦の日本軍の「ビルマ侵攻」や悪名高き「インパール作戦」の撤収拠点にもなった場所。

 

そんなクンユアンには「タイ日友好記念館」という戦争博物館があるので、どうしてもそれに行きたくて、わざわざメーホンソン市内から1時間半もかかるクンユアンまで行ってきた。

 

博物館の前には、戦没者の慰霊碑や平和のモニュメントがあったりする。

 

 

 

 

中に入ると、まず10分ぐらいの動画を鑑賞することができる。

動画の内容としては、クンユアンの街の始まりから、第二次世界大戦での日本軍の占領によって、のどかな田舎町が日本軍の侵攻で一変したという内容。

ただしあまり日本軍のことを悪く描写することはなく、むしろ日本軍によって街は発展しタイ人は負傷した日本兵を介抱し、現地タイ人と日本軍が友好関係にあったことが強調されている内容。

 

youtu.be

 

 

タイには他にも戦争博物館はあるけど、他のは日本軍の残虐さにフォーカスしたものが多く、新日的な描写の博物館はめずらしいのだそう。

 

日本人として、この動画は色んな人に見てほしいなーと思う。
(自分はタイ人と一緒にタイ人料金で入場したからタイ語音声で見たけど、日本語音声もある。)

 

その他にも博物館の中には、当時使用していた武器や日用品などがめちゃくちゃコンディションがいい状態で展示されているので、貴重な資料を見ることができる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どういう風に進軍したかがわかるこのメモ興味深い



 

 

 

 

 

パネルには全て日本語での説明もあるので、日本人でもちゃんと内容を理解できるけど、場所がかなり辺鄙なところにあるということもあり、日本人の訪問者はほとんどいないらしい。

 

 

確かにこういう場所ってなかなか海外旅行の目的地にはなりにくいと思うけど、日本人としてこういう未開のジャングルをマラリアに苦しみ、ゲリラ兵に襲われる恐怖の中、進軍した人達がいた上で今の日本があること(現代人の大半は道具が揃った今でさえキャンプすら出来ない場所だと思う)、日本軍が海外でどのようなことをしてきたのか知るべきだと思う。

 

タイ在住だからいける場所ってたくさんあると思うから、タイに住んでいる間になるべくこういうところは行きたいなーと思う。

 

 

基本的に日本人がタイに旅行するとして、メーホンソンに行くことってほとんどないと思うけど、メーホンソン旅行も割とよかった。

 

まだタイ国内で行きたいところはいくつかあるので、週末の弾丸旅行で引き続き行く予定です!!